ミンドロ島産Euploea tobleri SEMPERの1新亜種
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概要
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ミンドロ島よりEuploea tobleriの1新亜種subsp.mangyanを記載した.E.tobleriはフィリピン群島の特産種として知られ,これまでにおもだった島嶼から6つの亜種が記載されている.すなわちルソン島のtobleriおよびromeo(東南部),ミンダナオ島のsnelleni,バシラン島のpeducaea,レイテ島のsilmaeそしてネグロス島のinoueiである.これらの亜種の幾つかは,基産地島嶼のほかに,隣接したほかの島嶼からも記録されている.本新亜種mangyanは既知の6亜種のいずれとも,前・後翅の外縁紋列をまったく現さない点で顕著に異なり,容易に区別できる.7亜種となった本種は,その翅斑からtobleri・romeo,snelleni・peducaea・silmae,inoueiそしてmangyanと大きく4つの異所的フォームに分けることができ,それらの地理的分布は,これまでに認識されているフィリピン群島の生物地理学的な区分とよく一致している.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1988-07-10
日本鱗翅学会 | 論文
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