日本産マダラメイガの2新種と1未記録種について
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概要
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Psorosa decolorella YAMANAKAハイイロシロスジマダラメイガ(新称)岩手,新潟,群馬,埼玉,山梨,長野,富山,石川で5月から8月に採れた標本にもとついて記載した新種.Metriostola atratella YAMANAKAウスモンマダラメイガ(新称)粟島(新潟)及び富山で採れた標本にもとついて記載した新種で,蛾は7〜8月に出現するものと思われる.Acrobasis cymindella(RAGONOT)ヒメツツマダラメイガ(新称)今まで,ソ連極東(ウスリー)に分布する種として知られていたが,我が国にも分布することが判明したので,ここに日本未記録種として報告した.本種は日本,朝鮮に分布するAcrobasis tokiella(RAGONOT)ツツマダラメイガと酷似するが,外観では前翅の色彩が全体に黒っぽいこと,また内横線外側の暗色帯が横脈上の2黒点近くまで広がっていることで区別できる.雌雄交尾器では,uncus,gnathosおよびcorpusbursaeの形状が明らかに異なる.筆者は富山,石川で採れた標本を検した.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1986-12-20
日本鱗翅学会 | 論文
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