A NEW SPECIES OF THE HERMINIINAE FROM JAPAN : LEPIDOPTERA:NOCTUIDAE
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概要
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Paracolax dictyogamma sp. nov. ハグルマアツバ(新称)を記載した.木種は,Herminiinaeクルマアツバ亜科としては異例の顕著な斑紋を有し,一見Adrapsoides r eticulatis (Leech)アミメアツバを想起させるが,雄の触角,前肢脛節ならびに交尾器の形態によれば,両種は明かに別群に属する.この両種のごとく,黄白色の地色に,暗色の網目状の斑紋をもつ蛾が,いろいろな属に孤立的に出現することはBoursin (1967)によって指摘されており,その顕著な例が中国産のHermonassaクロクモヤガ属とMythimnaキヨトウ属に知られている.この斑紋の意義は,捕食者の視覚に対し,虫体を地色の細片に分解してみせる(somatolysis)効果をもつものとして理解されている.模式標本の産地は,静岡県大井川上流の井川村(1♀,西義清採集),富山県黒部川作廊谷(1♂,宮田渡採集) , および群馬県利根郡〓六峠(1♂,布施英明採集)の3カ所である.なお,群馬県産の1♂は,布施(1975,誘蛾燈60:39-40によって,ニセアミメアツバの和名で図示されている.追記:本稿印刷中に,本種の北海道産の1標本(♀,早来町瑞穂,1. vii. 1975, 小木広行採集)を見ることができたので記録しておく.従って,本種の分布は北海道・本州となる.
- 1977-03-01
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