石垣島産ヒメジャノメの幼虫と蛹について
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概要
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ヒメジャノメMycalesis gotama Mooreはアジア大陸の東南部に広く分布し,いくつかの亜種に分かれている.わが国では,北海道南部から八重山群島にかけて分布しているが,斑紋の特徴により,屋久島以北のものは亜種fulginia Fruhstorfer,奄美群島から八重山群島にかけてのものは亜種madjicosa Butlerとして区別されている.なお,亜種madjicosaの中でも奄美群島および沖縄島に産するものと,石垣島や西表島などの八重山群島に産するもののあいだには,斑紋の特微にかなり大きな差のあることも知られている.筆者は1973年3月下旬,八重山群島を訪れる機会を得たが,そのさい石垣島で本種の1齢幼虫および卵を発見し,また同島で得た母蝶から採卵して,いくつかの材料を飼育することができた.その結果,とくに幼虫の形態および食性が本土や屋久島のものと明らかに異なり,成虫の斑紋の相違が,幼生期の特徴からも裏づけられることになった.この特微は,おそらく石垣島のみではなく,西表島にも共通し,八重山群島産のヒメジャノメを代表するものではないかと思われる.
- 1974-10-30
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