ベニモンカラスシジミの1新亜種
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概要
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1957年,四国愛媛県皿が嶺より記載されたStrymonidia iyonis OTA et KUSUNOKIベニモンカラスシジミは,その後の同好者の熱心な探索にもかかわらず皿が嶺以外からは発見されなかった.1969年6月15日,岡山県新見市草間で土屋悟史氏により,翌1970年6月28日に同場所で那須敏氏によりそれぞれ本種と思われる1♀が採集されたのに端を発し,著者の一人,難波通孝はこの問題のチョウの生息地の調査,卵の採集および飼育に努力し,その生活史の解明とともに,かなりの標本を集めることができたが,中国地方産のものは四国皿が嶺産のベニモンカラスシジミとはかなり明瞭な差異があり,一新亜種と認むべきものと思われるので,ここに新名を与えて記載することとした.なお本新亜種の幼生期,生活史については難波通孝が共同研究者とともに,倉敷昆虫同好会報"すずむし,(109):3-8, 1pl., 1972"に発表した.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1973-05-31
著者
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