摂食障害患者の子育ての問題 : 治療経過・家族の役割を中心に
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概要
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摂食障害経験者で子育て中の22例を,症状の経過により固定群,改善群,回復群に分類し,子育ての状況や家族の役割などについて検討した.固定群では,子育て拒否や子どもへの暴力などがあり,子どもの要求を適切に受け止められておらず,子育てには家族の介入や社会資源の利用が必要と考えられた.改善群では,子への暴力や食事量の制限などがみられた例も,治療により家族や周囲の理解や協力が得られ,不安定ながらも患者主体の子育てが可能であった.回復群では子育ての大きな問題はなかった.
- 2010-09-01
著者
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大森 美湖
東京学芸大学保健管理センター
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高木 洲一郎
自由が丘高木クリニック
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濱中 禎子
濱中禎子心理教室
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御園生 ゆり子
自由が丘高木クリニック
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大森 美湖
東京学芸大学保健管理センター:自由が丘高木クリニック
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