<研究ノート> 観光業におけるホスピタリティの経済学的分析
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概要
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観光業はホテル、飲食、交通などを含む複合的商品を取り扱っている。この複合商品を総称して観光商品というが、この商品の需要はホスピタリティ(おもてなし)という価値を付加することによって、商品価値を高めると一般的に理解されている。本論文は、このホスピタリティを経済学的に3つのケースに分けて分析している。(1)外生的ケース(2)内生的ケース及び(3)独占的ケースである。前者の2つは競争状態を仮定している。この論文ではホスピタリティを労働者の質向上と考える。外生的ケースでは、労働市場と接客業のノウハウを与える市場も競争的である。第2の内生的ケースでは、労働市場は競争的であるが、質的部分は個人の合理的時間配分により内生的に供給される。第3の独占的ケースでは、企業がホスピタリティの水準の決定に関して独占力を有している。この論文の主要な結果は、観光商品の価格が上昇すると、労働やホスピタリティの均衡数量は、独占的ケースより内生的ケース、さらに外生的ケースと大きくなる。
- 2010-09-10
著者
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