中国北京市における思春期世代が受ける人工妊娠中絶に関する病院勤務看護職者の意識

概要

本研究は中国北京市内において,思春期世代が受ける人工妊娠中絶による身体・心理面への影響に関する看護職者の認識および思春期世代に対する家族計画アプローチ実施の実態を把握することを目的とした。有効回答の得られた人工妊娠中絶を実施している病院110施設で人工妊娠中絶を受けにきた女性のケアを行っている看護職からの回答を分析対象とした。本研究の結果,対象者の所属する病院には思春期外来の設置はなく,1日の外来患者数に占める思春期世代の割合は1割に満たない程度であった。外来を受診した思春期世代の受診理由としては「人工妊娠中絶」が圧倒的に多かった。人工妊娠中絶後の再受診頻度は少なく,全体の約8割が「再受診していない」と「わずかに再受診している」程度であった。思春期世代で人工妊娠中絶前後にうつ症状を呈した者は5割程度だった。また,対象とした看護職者は,継続的なケアの必要性を感じているものが多いものの,実際に継続的なケアを実施している者は半数に留まっていた。さらに,看護職者による家族計画アプローチの1つである避妊教育が思春期世代に必要だとの認識をもつ者は多くはいないことが明らかになった。

著者

木戸 久美子 山口県立大学看護栄養学部看護学科
木戸 久美子 山口県立大学看護学部
木戸 久美子 山口県立大学看護栄養学部

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