1新種の記載を含むフィリピン産Gasterocome属の記録(シャクガ科エダシャク亜科)
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概要
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Gasterocome属は,現在3種からなる小属である.インド(Bengal)から記載された模式種のG.pannosaria Mooreは,東洋区に広く分布するが,フィリピン諸島から正式に記録されたことはない,本報では,pannosariaをLuzon,Negros,Palawan,Mindanao各島から記録するとともに,Mindanaoでpannosariaと混棲している近縁種を新種として記載した.G.inouei Sato(新種)外観はpannosariaと似ているが,♂触角の繊毛がより長いこと,脛節に毛束を欠くことなどで容易に区別される.また,♂交尾器では,gnathosやsacculusから生じる小突起などに明かな違いが認められる.さらに,♀交尾器では,本属に特徴的と考えられていた1対のsignumを欠いている.Mindanao島に固有の可能性が高い.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2002-09-30
日本鱗翅学会 | 論文
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