新属Marobiaとスマトラ・フィリピン産2新種の記載
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概要
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Deinotrichia dentigerata Warrenは,近年Hypomecis属に置かれてきたが(Sato,1988;Holloway,1993),Hollowayは同属とは交尾器の形態がかなり異質であることを指摘し,新属の必要性を示唆した.このたび,スマトラ産の"dentigerata"に2種混じっていることが明らかになり,さらにフィリピン諸島のネグロス,レイテ,ミンダナオから近縁の別種が発見された.これら3種について研究を進めた結果,新属の設定が妥当と認められたので,2新種とともに記載した.属名のMarobiaは,Hypomecisのシノニムとして整理されるまで,長い間親しまれてきた属名Boarmiaのアナグラムである.新属.Marobia Sato.模式種:Deinotrichia dentigerata Warren,1899.新種.M.dairiensis Sato(スマトラ),M.philippinica Sato(ネグロス,レイテ,ミンダナオ).
- 日本鱗翅学会の論文
- 1998-06-30
日本鱗翅学会 | 論文
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