中央アジアのシモニウスウスバシロチョウの亜種群について
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概要
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シモニウスウスバシロチョウParnassius simonius Staudingerは,アライ山脈またはトランスアライ山脈から4亜種が知られている.1990-1992年のタジキスタンおよびキルギジアでの3回の調査で,タルジク峠,テンギスバイ峠,キシル-アルト峠で,特にシモニウスウスバシロチョウを中心に多数のParnassiusを見ることができた.その後,シモニウスウスバシロチョウの多数の標本が友人によって西トランスアライのアラムクンゲイ峡谷と西アライのドゥゴバからも得られ,これらの標本から,テンギスバイ峠とアラムクンゲイ峡谷のものは亜種レベルで同じタクソンであること,ドゥゴバ産の標本とAvinoff(1916)のgrayiの原記載図がよく一致することが分かった.Avinoffはgrayiがテンギスバイ峠に近いアライ山脈の北西斜面に産すると述べているが,今回の標本は,テンギスバイ峠そのものには原名亜種simomusが産し,grayiはこの峠の70km西に分布すことを示している.この地域の4亜種は,原名亜種simoniusが西トランスアライ山脈(アラムクンゲイ峡谷)と西アライ山脈のテンギスバイ峠,亜種nigrificatusが東トランスアライ山脈,亜種taldicusが東アライ山脈,亜種grayiが西アライ山脈のドゥゴバに分布することが認められた.
- 1998-06-30
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