鉢花生産における棚面積と灌水作業の省力化を考慮した最適な温室サイズの決定に関する一考察
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概要
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鉢花の生産で面積が一定の用地に温室を設置し,底面給水方式を導入することで灌水と施肥の作業を省力化し,それによって余裕のできた人手を生産の増大に向けるとき,作業の省力化と棚の設置に要する費用はより少なく,生産量はより増大するような温室のサイズと棚の設置の仕方について,優劣分岐分析により検討した.はじめに,温室サイズと棚面積あるいは温室サイズと費用の関係を,固定棚を設置した場合と可動棚を設置した場合に分けて図で示した.次に,この分析で得られた最適な奥行について,可動棚を設置した温室で間口が10.0m以上(12.6m以下)の温室について,間口をより広くするとき,棚面積はより大で費用はより小となることが判明した.本稿は,限られた用地面積の下で,作業の省力化と生産能力の増大を目的とした温室のサイズと棚の設置の検討に有用と考える.
- 日本管理会計学会の論文
- 1998-03-20
著者
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