不確実性下の利益計画モデルとC-V-P分析 : 確率制約条件計画法の利用
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概要
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本稿において,確率制約条件計画法を用いた利益計画モデルと,その最適解を用いたC-V-P分析について考察する.C-V-Pの関係を知れば,利益算出過程の総合的な把握が可能となり,検討箇所が明確になる.数理計画法とC-V-P分析は,直接には関係をもたないが,数理計画法によって求められた解を用いて,C-V-P分析を行えば,制約条件付きの多品種製品ミックス問題を,容易に扱うことができるという利点をもっている.しかも,モデルの定式化の仕方を変えることによって,さまざまな問題に対処できることになる.本稿は,基本的特徴のみを明らかにするために,モデルを極力簡単化し,販売価格のみを確率変数と仮定している.そして,2種類の確率制約条件計画法を用いた利益計画モデルの特徴を,図を用いて詳細に検討する.図を用いることによって,モデルの特徴がかなり明確になるからである.また,モデルの係数の変化による最適解への影響も図を用いて示し,C-V-Pの関係にいかなる影響を及ぼすかについて考察する.
- 日本管理会計学会の論文
- 1993-12-25
著者
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