看護学生のがん患者に対するイメージと影響する背景 : 大学生と養成校生のアンケート調査
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概要
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看護学生のがん患者に対するイメージと影響する背景を明らかにする目的で、平成19年度に在学中の看護大学生と3年制看護師養成学校生、計134名を対象として、がん看護に関する経験や関心とがん患者のイメージを解析した。さらに、教育進度の違う学年間で検討し以下の結果を得た。1. 学生の7割はがん患者の看護や介護の経験がなく、学生の8割はがん看護への関心があると答えていた。2. がん患者のイメージは、否定的であると答えた項目が15項目中8項目であった。2年生の否定的項目は1年生よりも4項目多かった。3. イメージ合計点は、2年生が有意に低く否定的イメージを持っていた。以上のことから、学生ががん患者に否定的イメージを持っていると患者とのかかわりに悩みや葛藤、戸惑いを生ずると予想された。そのため、肯定的イメージに変化する知識教授内容の検討、臨地実習で苦悩する学生を察知し、主体的に患者と関われる様に支え、指導していくことが重要である。
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