健康障害をもつ子どものきょうだいへの看護アプローチ : 絵本による説明への反応から
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概要
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健康障害をもつ子どものきょうだいに対して様々な事柄の説明を行い、きょうだいが示す反応を明らかして効果的な看護アプローチを検討することを目的とした。健康障害をもって医療を受けている子どものきょうだい5名とその保護者4名を対象に、面接から得られた情報を元に作成した絵本を用いて看護アプローチを行った。その後保護者への2回目の面接ときょうだいの感想から、反応を抽出して事例毎に分析した。結果として、きょうだいの発達段階に関わらず絵本を用いたアプローチは効果的であった。説明内容は、具体的な疾患に関することだけではなく、健康障害をもつ子どもの様子ときょうだいに対する「ありがとう」の言葉を伝えることが必要であることが明らかになった。これらのアプローチは、「家族との関係性を築くこと」「家族の思いを尊重すること」「医療者が直接関わること」を前提として関わることで、一層きょうだいへのアプローチの効果がみられることが示唆された。
- 2010-03-20
著者
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