アースチューブ併用自然換気システムの性能検証 : 第1報-自然換気解析とCFDの連成解析法の開発と再現性検証

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自然換気システムにおいて、自然換気量は室内外温度差に影響され、逆に室温も換気量に影響されるため、自然換気量を算出するには熱・換気の連成解析を行う必要がある。一般的な自然換気解析法は、室内発熱量と自然換気による熱収支計算により平均室温を求め、更にそれを用いた自然換気解析と熱収支計算を繰返し計算し、自然換気量と平均室温を求めている。しかし、大空間や自然換気量の少ないときなどの室内上下温度分布が著しく存在する場合、一般的な自然換気解析法により求めた平均室温が実際の室内上下温度分布と大きく異なる場合には、無視できない計算誤差が生じる。また、アースチューブ併用自然換気システムの場合には、アースチューブ内表面の摩擦抵抗が自然換気駆動力に及ぼす影響も考慮する必要がある。本研究では、アースチューブ併用自然換気システムの性能検証のためのシミュレーション方法の開発を目的として、アースチューブ内の摩擦抵抗及び室内上下温度分布を考慮した自然換気解析法を開発し、これとCFDによる室内上下温度分布解析を連成解析する方法(CFD連成解析法と名付ける)を開発した。某実アースチューブ併用自然換気システムを対象として、室内上下温度分布及び各自然換気開口の自然換気量などのシステム特徴値の実測値とシミュレーショシ結果との比較により、CFD連成解析法が充分な計算精度を持つことを示している。
2010-01-05

アースチューブ併用自然換気システムの性能検証 : 第1報-自然換気解析とCFDの連成解析法の開発と再現性検証

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