ノーマルモード・ロスビー波の最適励起について
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概要
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大気中に観測されるノーマルモード・ロスビー波の励起をL_2ノルム最適励起問題の立場から議論する.β平面上の線形準地衡風渦位方程式を用いて,ノーマルモード・ロスビー波に対応する固有モードを求める.次にその随伴モード(最適初期擾乱)を求めそれが対流圏に局在するモードであることを示し,そのモードが成層圏・中間圏に数日で伝播してノーマルモード・ロスビー波を形成することを示す.また,二次元ベクトルの斜交基底ベクトルによる表現を例にとり,L_2ノルム最適励起問題について,簡単な説明を試みる.
- 2010-03-31
著者
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福田 純也
九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻
-
宮原 三郎
九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門
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福田 純也
九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻:(現)気象庁
-
宮原 三郎
九大院・理
-
宮原 三郎
九州大学大学院理学研究院
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