介護におけるグリーフケア
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概要
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平成18 年、4 月、介護報酬・指定基準等の見直しが行われ、改正された介護保険制度が施行された、その中に特別養護老人ホームの「看取り介護加算」が新設された。その後、平成21 年、4 月に療養型老人保健施設の「ターミナルケア加算」に加えて既存型老人保健施設に「ターミナルケア加算」、認知症高齢者グループホームに「看取り介護加算」がそれぞれ新設された。これにより高齢者に限っては 医療機関ではない施設に置ける終末期のケアが始まることとなった。しかしながら、この領域における終末期ケアにおいての家族に対するケアの技術としてのグリーフケアについては、実践の場である施設はもとより、研究・調査においても、隣接領域である医療・看護に比べてみても、それほど研究・実践が進んでいないのが現状である。特に看取り介護加算は、本人または家族に対しての説明を義務づけている。この説明に関しても平成21 年、4 月の看取り介護加算等に係る規定の見直しにおいて、説明の頻度を、それぞれ「少なくとも1 週につき1 回以上」から、「入所者の状態または家族の求めに応じ随時」に改めている。筆者は特に今回の規定の見直しで、終末期ケアの家族の対応に関して注目し、そのケアに必要だと思われる、「グリーフケア」の概念にかんする考察とそれに関連する簡易な調査を行ったので、報告する。
- 2010-03-31
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