戦間期ドイツにおける戦争障害者の社会的位置
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第二次世界大戦後のドイツにおける戦争障害者をめぐる状況を確認することは,大変困難な作業となる。なぜなら,第二次世界大戦直後のドイツは,四つの国によって分割統治されており,それぞれの占領地区では戦争障害者を含む戦争によって損害を被った犠牲者への対応が全く違っていたことに加えて,こうした違いに起因して,1949年に成立した二つのドイツ国家の政策が異なっていたためである。これらの方針の違いを理解するには,それ以前の,戦間期における戦争犠牲者(おもに第一次世界大戦の戦争障害者・戦没兵士遺族)をめぐる援護政策や彼らの置かれた境遇をふまえた上で精査し評価することが必要である。本稿では,第二次世界大戦後の戦争障害者をめぐる状況を理解するための準備作業として,戦間期の戦争障害者の社会的な位置を描き出すことを課題とし,先行研究の成果を整理することとする。その際には,戦争障害者援護を規定する法令,戦争障害者の意見を代弁する組織,戦争障害者の自己意識と他者からの認識という三つの分野に限定して行なう。
論文 | ランダム
- 51. 避難阻害要因の確率分布を考慮した避難モデル(VIII. 被害予測と緊急対応 その4,第VIIIセッション,第8回(平成10年度)地域安全学会研究発表会)
- 就学前児社会スキル尺度と広汎性発達障害(PDD)との関連
- 地域在住高齢者の運動習慣の定着に関する質的研究
- 高齢者の社会関連性と医療費との関連
- 建築の可動性とそれに対応する構法に関する研究