日本人英語学習者と教員に対するニーズ分析 -演習、講義との関連を意識したアカデミックリーディング授業のあり方-
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概要
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本稿の目的は、国際文化学科に所属する日本人英語学習者(教員6人、2年生56人、3年生43人)を対象に行なった、アカデミックリーディングの授業に関するニーズ分析調査結 を報告することにある。 主な結 としては、学習者は主に口頭でのコミュニケーションスキルを伸張させたいと考えている一方、演習や講義で英語文献を使用する教員は、受容的スキル(リーディング)と能動的スキル(スピーキング、プレゼンテーション)の両方のスキル向上を期待していることがわかった。また、学習者間でも、その英語力によって、アカデミックリーディングの学習に対する意欲の度合いに差があることが明らかとなった。読解を困難にさせていると考えられる要素に関しては、学習者は主に語彙(専門用語を含む)を要因と捉える一方、教員は、学生の複雑な文法の解釈力や主題把握力を問題視していることが明らかとなった。 これらの結 を踏まえ、アカデミックリーディングの授業の目的や内容を議論するとともに、実際の指導内容に関する提案を行なう。
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