母乳育児を確立・継続するための社会的要因と今後の課題 : 母乳育児を継続した母親たちの調査から
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概要
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今日、母乳育児の確立・継続は、人工栄養より困難である外的・社会的要因がある。本研究は現代社会の中で、母乳育児を確立・継続しようとする母親たちにとって、阻害要因となるものを明らかにすることを目的とする。本稿では人工乳メーカーの企業戦略が、どのような形で母乳育児に影響を与えているのか、また乳幼児期の栄養方法と発育状況の概況について、アンケート調査と、面接による聞き取り調査を行なった。さらに母乳育児を確立・継続するための阻害要因は、母親の主体的な母乳育児行動と表裏一体の関係であると考えられる。そこで母乳育児を確立・継続できたのはどんな要因が影響していたのかを分析し考察を行った。その結果、母乳育児を継続してきた母親たちは、様々なネットワークを活用し、生活の場に既存する機能を生かしながらも、個々に相当の努力をしていることが明らかになった。さらに母乳育児支援についての政策を提言するための今後の課題を一部明確にした。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2005-03-10
著者
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