青年女性のLBMと1歳までの体重との関連性、並びにLBMが現在の体力に及ぼす影響について
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概要
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本研究では、青年女性のlean body mass(LBM)に及ぼす要因を検討するために、1歳までの体重と現在のLBMとの関連性を評価した。併行して、LBMが現在の体力にどのような影響を及ぼすかについて検討することを目的とした。青年女性443名を対象にして、出生時から1歳までの体重、体重変動値、授乳方法、体格指数、身体組成、体型と生活習慣に関するアンケートおよび体力について中央値(比率)、及び2.5〜97.5パーセンタイル値を求めた。LBM36.7kg未満をlow LBM(n=139)として、LBM36.7kg以上をnon-low LBM(n=303)に分類した。LBMの多寡が体力にどのような影響を及ぼすかについては主成分分析と重回帰分析を用いて調べた。得られた結果は以下の通りである。low LBMはnon-low LBMに比べて現在の体力の総合評価指数を有意に下げることが認められた。また、運動習慣が全くないことは体力の総合評価指数を下げることが認められた。出生体重の変動によるグループ別にlow LBMとnon-low LBMの頻度に差があるかどうかをFisherの正確検定を行った結果、有意な差が認められた(p<0.05)。このように、LBMの低下を特徴とする青年女性の痩身は体力を低下させていて、体力は生活習慣並びに出生体重の増量とも関連することが明らかになった。
- 2010-03-05
著者
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