濃尾平野ボーリングコアの粘土混濁水の電気伝導度に基づく沖積層の堆積環境の推定
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概要
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木曽川デルタの沖積層のボーリングコアに電気伝導度測定法を適用し,堆積環境の解析を行った.その結果,濃尾層の粘土層は,現在の河口部のみが海水成,上流部は淡水成で,海面上昇の規模は小さかった.南陽層下部粘土層は,臨海部から内陸に向かい海水成・汽水成,汽水成・淡水成,海水成へと堆積環境が変化しており,汽水成・淡水成の区域では高海面期の内湾に流入する河川水の影響を示唆する.また縄文海進の高頂期が,電気伝導度の鉛直分布から鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)の降灰層準のやや上位に相当することも明らかになった.
- 2010-01-25
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