6 東京における民間分譲集合住宅の管理 : 管理人の実態(建築生産)

概要

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民間分譲集合住宅(以後マンションという)は、都市における一般庶民の住宅形態として供給量の増加が著しい。しかし従来の建てれば売れるという時代から、「マンションは管理を買う時代」であるという風潮が強くなり、マンションの需要にもかなり変化が生じて来ている。特に建物区分所有法の改正を機に、やっと居住者にも管理に対する問題が意識されるようになってきたと言えよう。マンション管理に関する研究は、昭和50年代に入ってからのとりくみが多い。中でも関西におけるマンションを対象におこなわれた"民間マンションの管理に関する研究"(日本建築学会近畿支部住宅部会)において、関西のマンション管理の実情、その問題点が指摘されているのが唯一の総合的な研究である他は、端発的な研究に終っている。さらに関東のマンションの実情については総合的な資料が少ないのが実情である。そこで関東のマンション管理の実情を捉え、関西と比較することによりその位置づけをはっきりさせる必要がある。しかし集合住宅の管理に関する研究の内容は多様であるので、木研究は管理の実際的な作業にたずさわる管理人に焦点をあて、管理人の置かれている立場及びその待遇、また業務内容、勤務形態等の実情を把握し、その問題点及び社会的解決方法への基礎資料を得ることを目的におこなったものである。
社団法人日本建築学会の論文
1985-07-10

著者

沖田富美子
日本女子大学

6 東京における民間分譲集合住宅の管理 : 管理人の実態(建築生産)

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