地域看護活動技術獲得を目指した教育実践報告 : 保健師が行う独自の地域看護活動技術の育成にむけて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
保健師教育における実習が問題視される中,保健師が行う独自的かつ複眼的な地域看護活動技術を育成していく為には,段階的な教育が必要であると考えた。そこで,基本的な地域看護活動技術の獲得をねらい,理論的な知識に関する講義と地域看護演習を並行して行い,臨地実習において統合的な地域看護活動の技術を実際に行われている活動から学ぶという段階的な教育展開を行った。この教育実践を学生の自己評価と自由記載のアンケートから分析し,以下の4つの結果を得た。1.地域看護演習において,地域看護活動の基盤となるコミュニケーションやグループダイナミクスについて理解した。2.講義における理論や知識を地域看護演習に活かし評価を行う学習過程で,地域把握・地域診断,家庭訪問や健康教育を行うための視点や方法,地域看護の展開過程を理解した。3.地域看護演習において保健師としての基盤となる技術や直接支援技術,現地報告会での住民との意見交換会で健康課題の共有を経験し,地域住民や関係職種へのコミュニケーション技術や保健活動から学ぶ視点を持って実習に臨み,積極的に臨地実習を行った。4.演習において基本的な地域看護活動の展開方法を理解した上で,実習に臨むことにより保健師独自の地域看護活動や保健師の専門性・役割の理解を深めた。
- 2009-03-31
著者
-
重松 由佳子
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
米村 恵子
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
兼武 加恵子
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
高木 美穂子
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
吉田 ひろみ
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
鹿川 優
熊本保健科学大学保健科学部看護学科
-
鹿川 優
熊本保健科学大学 保健科学部看護学科