妊娠中期に人工妊娠中絶をうける女性とその家族にかかわる看護者の体験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
妊娠中期に人工妊娠中絶をうける女性とその家族とのかかわりのなかで,看護者がどのような思いで,どのようなケアを行っているのかを明らかにすることを目的に,8名の看護者からの質的なデータを帰納的に分析した。胎児異常を伴う中期中絶をうける女性とその家族へのかかわりの経験をもつ看護者のデータを分析した結果,6つのコアカテゴリに集約された。看護ケアのコアカテゴリとして【女性・家族・児を気遣うこと】【女性と家族を受けとめること】【中絶の選択を意味のあるものにすること】,そのケアをするなかでの困難なこととして【中絶におけるケアの難しさに取り組むこと】【中絶と出産の混在する環境に対処していくこと】に分類され,これら5つのコアカテゴリは【自分と向き合うこと】に関連していた。看護ケアのコアカテゴリは,看護者が女性と家族,中絶される児をどのような対象として理解し,受けとめるかによって導かれていたものであった。そして,困難さのコアカテゴリは,ケア時のストレスの高さをあらわしていた。また,看護者はケア対象の理解やストレスへの対処をとおして,自己成長を認識していることが示唆された。
著者
関連論文
- 妊娠中期に人工妊娠中絶をうける女性とその家族にかかわる看護者の体験
- P-130 高校生のセクシュアリティに関するピアエデュケーションを実施した大学生ピアサポーターの学習経験(Group60 性教育,ポスターセッション,第50回日本母性衛生学会総会)
- P-052 妊娠中期に人工妊娠中絶をうける女性とその家族に関わる看護者の体験(Group42 助産師・保健師等,ポスターセッション)
- 新設看護学科における平成18年度第1回臨地実習指導者研修会開催報告 : 地域連携・協働の臨地実習指導体制へ向けて
- P2-102 看護者の流産後のケアと満足度に関する実態調査(グリーフケアII,ポスターセッション,第52回日本母性衛生学会総会)