情報通信関連サービス産業の構造変化と「ネットワーク外部性」
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近の情報通信関連サービス産業の構造は劇的な変化を遂げている。そして、その影響によって消費の構造も劇的に変化している。そこで本稿では、まずその変化の状況を各情報通信関連サービス業の市場規模、市場の変化などを最近の各種データを紹介しながら、情報通信関連サービス産業のさらなる構造的な研究重要性を指摘する。さらにその変化の中で、それらの業界に関連する市場独特の特徴である「ネットワーク外部性」に注目する。要約するとネットワーク外部性は、「財やサービスを需要することによる個人の効用が、財やサービス自体の使用価値ばかりでなく、同じ財やサービスを他人がどれだけ需要するかにも依存する」というものであり、この概念は、今後発展するITやICT技術などによる構造変化を通じてより重要な概念になると思われ、流通やマーケティング理論においてもその概念を取り込みながら新たな理論構築や実証研究等をしなくてはならないと思われる。
著者
関連論文
- 「ネットワーク外部性」が存在する市場の特徴について -スイッチングコストとロックイン効果の基礎的考察-
- 情報通信関連サービス産業の構造変化と「ネットワーク外部性」
- 原産地コンセプトと文化
- 顧客サービスとしてのWebユーザビリティ