楔形用電波吸収体設計に関する理論的検討(EMC一般)
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概要
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通常の電波吸収体の設計では,無限に大きい平板に対して伝送線路理論を用いて反射率を計算し,得られた結果から誘電率,透磁率及び厚さを決める.しかし,平板以外の形状に対する電波吸収体の設計では,伝送線路理論を用いた反射率を計算することができない.本報告では,平板以外の形状の一例として,楔形からのエッジ散乱波を抑圧する電波吸収体を設計するため,電波吸収体を表面インピーダンスで表した回折係数によりエッジ散乱波の電界を計算し,楔の開き角と表面インピーダンスの関係から,各周波数において所望の反射率を得るための誘電率の条件を導出した.本結果から、平板用電波吸収体と楔形用電波吸収体の誘電率の条件が異なり,TE波の場合は誘電率の虚部を低く,TM波の場合は誘電率の実部・虚部ともに高くする必要があることが判明した.
- 2009-11-13
著者
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