惑星の楕円運動の一考察 : Ωポイント(マクロ角速一定中心)
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概要
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円運動をする惑星(人工衛星)があるとすれば,線,角,面積の三速度が一定である.一般には軌道は楕円であり,面積速度一定だけが保存される.角速度一定の中心は焦点Fから移動して,どこかに存在するのではないかと考え,コンピューター解析法により検討してみた.結論として,その様な点は厳密には存在しない,しかし周期Tの1/4毎にπ/2回る様に見える点が有る,Ω点と名付けた.ミクロな角で角速一定に見える点はΩとF'の間を移動する.ΩはF'の中心O側に在り,楕円の離心率eが小さいと(実際の惑星は小さい)ΩF'は限り無く近づき,Ω及びF'点が角速一定に見える点である.Ω点はマクロに角速度一定点の属性を持った,楕円の特異点である.
- 日本物理教育学会の論文
- 1988-09-10