印画紙法を用いた音波の反射・屈折実験
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概要
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希釈現像液中に予め露光した印画紙を入れて音波を照射すると,音波が強く当たった部分の黒化が促進される.この現象を音波の反射・屈折の様子の観察に利用して,入射角・反射角・屈折角の間の関係を定量的に求めた.音源には2MHzのPZT振動子を,媒質には10%希釈現像液とエチルアルコールを用いた.反射実験では入射角=反射角の関係が,屈折実験では入射角・屈折角の関係とエチルアルコール中の音速1150m/s(9℃)が得られた.また,屈折実験の応用として,円筒形の容器をアクリル板で作り,その中にエチルアルコールを満たしたものに音波を照射してその収束の様子を観察した.撮影した像からこのレンズの焦点距離が求まり,また,エチルアルコール中の音速1180m/s(4℃)が得られた.
- 日本物理教育学会の論文
- 1986-12-10
著者
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