新らしい形の連成振子(II)
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概要
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同じ表題の(I)において,V字形をした2本ずつの糸で吊った単振子を2個,振動面を一致させて並べ,これらの吊線の途中を長方形の軽い木の枠で連結した連成振子について報告した.これによれば運動方程式を作ったり解いたりしなくても二つの規準振動が容易に求められることを説明し,さらに振子間のエネルギーの伝達についても詳細に説明することができた.今回の論文(II)においては,この振子の構造が簡単なために,二つの振子のおもりの質量m_1,m_2,振子の長さl_1,l_2が違う非対称の場合についても,振動の解がわかり易い手順で,読みやすい形に得られることを報告する.次にこの解を使って共振がl_0,l_1およびm_1/m_2によって,どんな変りかたをするかについて調べた結果を報告する.さらに規準振動において,吊線の長さの異る左右の振子が同じ振動数で振動する機構または振動姿態は一般にはなかなか理解できない問題であるが,この論文ではこのことを,式が極めて簡単になる,共振できる状態にある場合について説明する.
- 日本物理教育学会の論文
- 1985-09-15
著者
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