「等電位線の実験」の一方法
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概要
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「等電位線の実験」は,高校あるいは大学教養課程において,学生が電磁気への理解を深めるためにも意義のある実験である.大学教養課程の場合には,等電位線の分布が学生の興味を引き、且つその理論曲線が初等解析により得られるものが望ましい.本稿における実験方法は,円形の錫箔(直径172mm)に陰陽の小電極(直径4.0mmの真鍮)をおいて定常電流(約74mA)を流し,等電位線を求めるとともに,箔の周縁に沿う電位分布と箔の厚さ(15μ)を測定することにより箔の導電率を求めるものである.名古屋大学教養課程においては,この実験を学生実験として数年来実施してきたので,ここにその概略を述べる.
- 1983-02-15