核融合中性子の挙動を追跡する!! : 二重微分断面積に関する最新の研究
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概要
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核融合炉の核設計に不可欠な,14MeV中性子と核融合炉構成材料核種との核反応断面積の高精度測定をめざし,過去約10年間に亘って,大阪大学が日本原子力研究開発機構との共同研究を通じて,2つの新しい二重微分断面積測定手法の開発を進めてきた.日本原子力研究開発機構FNS施設において利用可能な世界で唯一のDT中性子ペンシルビームを用いる本測定手法により,放出中性子スペクトル測定に基づく(n,2n)反応断面積の直接測定,およびきわめて高精度な荷電粒子放出二重微分断面積測定が可能となった.本解説では測定手法の概要と,これまでに得られた世界初となるベリリウム,ジルコニウム,フッ素の最新の詳細断面積測定結果についてわかりやすく解説した.
- 2009-11-25
著者
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落合 謙太郎
日本原子力研究開発機構核融合研究開発部門核融合中性子工学研究グループ
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近藤 恵太郎
日本原子力研究開発機構
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村田 勲
大阪大学大学院工学研究科
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宮丸 広幸
大阪大学大学院工学研究科
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落合 謙太郎
日本原子力研究開発機構
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