コンジョイント分析による森林ゾーニング政策の評価
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概要
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森林には,木材生産,水源保全,レクリエーション,生態系保全などの様々な役割が求められるが,これらの機能を発揮するためには森林のゾーニング政策の導入が重要である。そこで,市民の森林に対する要求を評価することで森林ゾーニングの効果を計測した。神奈川県民を対象に神奈川県内の森林ゾーニングの代替案を示し,それらの好ましさをたずねた。調査結果をもとにコンジョイント分析による推計を行い,水源保全,生活環境保全,レクリエーション,生態系保全の各機能別に経済価値を評価したところ,生態系保全の環境価値が最も高いという結果が得られた。この評価結果をもとに,森林ゾーニング政策の意義と課題,そして森林環境税と森林ゾーニング政策との関係について検討する。
- 林業経済学会の論文
- 2006-07-01
著者
-
興梠 克久
九州大学大学院農学研究院
-
栗山 浩一
早稲田大学
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栗山 浩一
早稲田大学政治経済学術院
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栗山 浩一
早稲田大学政治経済学部
-
栗山 浩一
早稲田大学 政治経済学部 環境経済学
-
吉田 謙太郎
筑波大学大学院システム情報工学研究科
-
寺脇 拓
立命館大学経済学部
-
栗山 浩一
早稲田大 政治経済学術院
-
寺脇 拓
立命館大学・経済学部
-
興梠 克久
Lab. of Forest Resources Sociology, Fac. of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba
-
興梠 克久
九州大学農学部
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