看護師養成校における情報処理教育の方向性
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概要
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看護師は、電子カルテの操作、業務報告書の作成、看護研究論文の作成、データの処理、グラフの作成、プレゼンテーションなど情報処理の能力が要求される。大学の看護士養成校では、これらを扱う基本的能力を学生に身につけさせる必要がある。近年、パソコンの普及や中学校、高等学校における情報処理教育の普及により、大学に入学する時点において、ある程度情報処理能力を身につけた学生が入ってくるようになった。しかし、卒業年度や出身校により学習した内容やレベルに差があり、よりいっそう詳しく学生個々の能力を調査把握して情報処理教育に反映させる必要がでてきた。本稿では看護師養成校における情報処理教育を改善することを目的として、A短期大学看護学科の2005年度から2007年度に入学した学生を対象に情報処理能力に関する調査を行い、2003年度実施の高等学校学習指導要領履修者と1989年告示の高等学校学習指導要領履修者の情報処理に関する能力や経験を分析した。その結果、新課程履修者は、旧課程履修者よりも情報処理能力が上昇している項目もあったが、コンピュータの基本共通操作やタッチタイピング、グラフの作成などの項目で大きな差は見られなかった。これらの結果をふまえて看護師養成校の情報処理教育について考察した。
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