古人の引用にあらわれたルクレチウス
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概要
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古代ギリシアの原子論にかんする文書でまとまつたものとして傳えられているのはLucretiusのDe rerumn naturaただ一つである.Diogenes Laertiusは原子論者のうち,Leucippusについては著書の名をあげてないが,DemocritusについてはThrasylusによるカタログをあげて六十ほどの書名を傳えており,Epicurusについても数多くの書名を傳えている.しかしそれらはローマ帝國を解體し破壊した動亂の中にほとんど沈んでしまってわずかにいくつかの斷片を残しているだけである.L(=Lucretius)の書だけがこの禍をまぬかれることができたのは私たちにとつて幸運なことである.Latin Authors (Loeb Classical Library)とJ.P. MigneのPatrologiae Cursus Completus (Series Latina)のうちからLの名をさがし,彼がどのように讀まれていたかをしらべた結果は次のようなものである.
- 日本西洋古典学会の論文
- 1956-04-05
日本西洋古典学会 | 論文
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- クセルクセスの遠征軍の規模
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