バリヤ同期除去による行列演算プログラムの***時間の削減(コンピュータシステム)
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概要
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バリヤ同期は,同期点の前までに発生したイベントが同期点までに完了すること,及びそれらのイベントの結果をすべてのプロセッサが等しく観察することを保証するために,プログラマによって並列プログラム中に記述される命令である.しかしながら,バリヤ同期は,(1)プロセッサ数が多くなるにつれて,バリヤ同期にかかるコストも増加する,(2)プロセッサの***時間の増加をもたらす原因となる,といった性能面に悪影響を与える側面をもつ.この傾向は,PCクラスタ上に実現されたOpenMP実行環境などの,分散メモリ環境上の共有メモリ環境で,特に顕著に現れる.本論文では,バリヤ同期を除去するコンパイラアルゴリズムを新たに提案する,評価として,ヤコビの反復法,ガウスの消去法,及びSPLASH-2 LUをPCクラスタで実行し,本アルゴリズムの適用前後での実行時間の短縮率を測定した.その結果,(1)本アルゴリズムを適用することによって,プロセッサ数が4以上の場合,常に実行時間が短縮し,(2)プロセッサ数が多いほど,バリヤ同期の除去の効果が高いことが明らかになった.
- 2008-04-01
著者
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米澤 直記
神奈川大学理学部情報科学科
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和田 耕一
筑波大学システム情報工学研究科
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和田 耕一
筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻
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和田 耕一
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
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米澤 直記
神奈川大学大学院理学研究科
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