通信線間雷サージによる情報通信機器故障発生頻度推定方法(ESD・イミュニティ,<特集>広帯域化するEMC技術論文)
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概要
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ブロードバンドサービスの多様化により,通信ネットワークに接続される情報通信機器も多様化している.これらの機器は機能の高度化や低消費電力化のため低電圧駆動の電子回路で構成されており,雷サージのような過電圧や過電流に対する耐力が低下傾向にある.その結果雷サージに起因する過電圧や過電流により情報通信機器の故障が増加傾向にあり,その対策の重要性が増している.情報通信機器はAC電源への接続が必要なため,雷サージ保護として通信線と電源線に避雷器によるバイパス回路を構成する対策が従来から行われてきた.しかしながら,情報通信機器の耐力低下に伴い,従来の対策手法では保護できないケースが増えてきた.本論文では,情報通信機器に侵入する雷サージ電流の観測を行い,加入者保安器の動作により,通信線-大地間の雷サージ電流が通信線間の電流に変換され情報通信機器に侵入することを明らかにした.更に通信線への雷サージ電流発生頻度から,情報通信機器の故障頻度を推定する手法を提案し,フィールド試験によりその妥当性を検証した.また通信線間に適切な特性の避雷器を設置することで情報通信機器の故障率を1/5に低減できることを示した.
- 2007-11-01
著者
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多田 康彦
NTT東日本技術協力センタ
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倉本 昇一
東日本電信電話株式会社技術協力センタ
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倉本 昇一
Ntt東日本サービス運営部技術協力センタemc技術担当
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倉本 昇一
日本電信電話株式会社NTT環境エネルギー研究所
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多田 康彦
東日本電信電話株式会社技術協力センタ
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倉本 昇一
Ntt東日本サービス運営部技術協力センタ
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倉本 昇一
Ntt東日本 技術協力セ
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