台湾の大学との国際交流活動の現状と問題点 : 文藻外語學院, 南臺科技大學, 銘傳大學を中心に
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概要
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台湾南部の文藻外語学院における日本語教育と南臺科技大挙のサマーキャンプを事例として,台湾の大学における国際交流プログラムの現状や異文化である故に生じた問題を取り上げた。まず,文藻外語学院が実施した3週間あまりの短期留学の分析では,アンケート調査の結果から,参加した学生の多くが日本語能力の向上を実感し,日本人との交流を深めることによって多くの貴重な体験をしたことが窺えた。次に,アンケート調査と面接調査を行い記述分析の手法を用いた2007年度の南臺科技大學応用日語系サマーキャンプの事例研究からは,日本語教育を日本人学生が行い台湾人学生と交流をするという試みを行った結果,日台双方に積極的な交流が生まれたことが明らかになった。主に日本人の側からカルチャーショックに関連した記述が多く見られ,日本人学生の異文化体験として見た場合,何も気づきがないよりも有意義な体験ができたと考えられる。本稿によって得られた知見を活用し,山形大学で2007年度後期から始まる「アジア文化研修セミナー」(初回は台湾北部の大学間協定校である銘博大學での研修)を充実したものとしたい。キーワード:日本語教育, 国際交流, 台湾での授業アンケート, サマーキャンプ, 亞洲文化研習團
- 2008-03-19
著者
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