日本の教員養成課程における「平和・安全・共生」教育プログラムの現状と課題(教育政策研究 : 哲学、比較、開発)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今日,教員養成課程には,専門の教科指導能力ばかりでなく,「総合的な学習」の指導のための知識の広さ・探求の手法・教育方法等,様々な資質の育成が求められてきている.本稿では,その指導のために求められているであろう重要課題「平和・安全・共生」教育に関する,教員養成プログラムのあり方を考察する.2004年11月から2005年1月にかけて,教員養成に携わる私立,国公立の大学446大学(全国私立大学教職課程研究連絡協議会に加盟する私立大学324大学,国公立大学119大学)の教職課程に調査用紙を郵送,「平和・安全・共生」教育のできる教員養成プログラムが用意されているか,用意されている場合,それらはすべでの教職課程履修者を対象としているものか否か,どのようなカテゴリーで開講されているか,どのような授業か,その実態を調査した.その結果,教員養成の2つの課題が明らかになった.第一に,教員を目指す学生には,「平和・安全・共生」に関する基礎的な知識とともに,彼ら自身の考え方・生き方の啓蒙を図ること,第二に,「平和・安全・共生」に関する現代的な問題を多く抱えた子どもたちの教育に従事できる指導力をいかに育成するかの課題である.
- 国際基督教大学の論文
著者
関連論文
- 日本の教員養成課程における「平和・安全・共生」教育プログラムの現状と課題(教育政策研究 : 哲学、比較、開発)
- 「総合的な学習」指導のあり方に関する研究 : 養成・研修段階における試みのカリキュラム論的意義(教育哲学)
- PF53 性教育における価値観形成の課題 : 授業及び教育相談による学生の態度変容過程の分析から
- 私立高等学校の「建学の精神」に関する研究
- 道徳教育の基礎 : 内村鑑三の道徳論と西村茂樹の道徳論の対比から
- 「地域で子どもを育くむ」ために、心理学は何ができるか : 放課後子ども教室の取り組みをめぐって(自主シンポジウムE2)
- 大学院教職課程の将来像を探る(ラウンドテーブル(13))
- 私立大学大学院における教職課程の研究 (教師教育実践交流)
- 私立大学大学院における教職課程の将来像(2)特色あるカリキュラムと教職課程運営のあり方を中心に
- 大学院における教員養成・研修問題 (教師教育実践交流)
- 性教育における教育内容・方法の研究 : 授業及び教育相談による価値観形成に向けての取り組み(教育哲学)
- 教職課程におけるビデオ教材の効果的利用法(教育実習と教師教育教材-教師教育プロジェクト-)
- 「建学の精神」堅持のための課題 : 私立高等学校の使命達成のために
- 「建学の精神」の類型化に関する一考察
- PC215 ノート指導による学習態度形成と学習効果
- 8A-8 ノート指導による効果的な内言形成 : 数学科における問題解決過程の研究