ファジィ推論によるラフ画に基づく輪郭追跡(画像(I),ソフトコンピューティング及び一般)
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概要
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ここでは、入力画像に対して最小二乗近似直線によるラフ画生成の方法と、このラフ画を基にファジィ推論による車画像の車体外周輪郭を滑らかな一本線として追跡する従来方法を、よりラフ画らしく、またラフ画の太さなどを利用した推論によるものとした拡張を提案している。これは、人間が線画を引く際、下書きとしてラフスケッチを描いて指標にし、後から濃い箇所を通りながら一本線に繋いでいく手法を応用している。まず、原画像のV成分を一次微分によるエッジ検出を行い、その濃淡値が濃い箇所をなるべく通過するように近似直線を多数引くことでラフ画を生成する。そして、縮小された画像にも同様の処理を行い、ラフ画を重ね合わせることで輪郭らしき部分をより強調する。そしてラフ画データの情報からその太さや方向などを入力とし、どの方向にどの程度進めばよいかを出力とするファジィ推論の結果、二次曲線で輪郭を追跡した。実験結果では、ラフ画は人間の描くラフスケッチのように濃く描かれ、輪郭は車の形がわかる程度に追跡された。
- 2009-02-26
著者
関連論文
- ファジィ推論によるラフ画に基づく輪郭追跡(画像(I),ソフトコンピューティング及び一般)
- 編集 : 土屋俊、中島秀之、中川裕志、橋田浩一、松原仁、大渾幸生、高間康史, 『AI事典第2版』, 出版社共立出版, 発行日:2003年3月, A5判, 540頁, 9,000円, ISBN4-320-12063-9
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- 東京工芸大学工学部 コンピュータ応用学科