自動車制御システムのモデルベース開発 : コントローラのモデル化技術(システムオンシリコンを支える設計技術)
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概要
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自動車制御システムの開発においては、検証早期化による開発効率向上を目的として、開発プロセスの要求分析・概念設計・実装設計・製作・検証の各段階でシミュレーションモデルを積極的に活用するモデルベース開発が進展している。実装設計の段階では、マイコンを仮想化しソフトウェアを実行コードレベルで検証するモデルベース開発が必要となる。例えば、自動車エンジン制御では、自動車エンジン等のメカモデルとマイコン等の電子部品モデルを協調させてシミュレーションを行うことで、実装レベルでの制御ソフト及びシステムの挙動検証が可能となる。このように、実装設計においては、メカ・エレキ・ソフトを連成させてシミュレーションするメカトロニックシステムレベル(MSL)でのモデルベース開発手法が求められている。本稿では、自動車制御システムにおけるモデルベース開発の動向やMSLの概念及びマイコンモデルを含めたシミュレーション環境PILS(Processor-in-the-Loop-Simulation)の適用例について概説する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-03-04
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