グローバル経済下における日本のクリ生産の動向と栽培技術革新
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概要
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貿易自由化と円高を背景としたグローバル経済の下で,日本農業全体が後退に転じたのと同様に,それまで急速な成長をみせてきた日本のクリ生産は1980年頃から一転して減少傾向をたどり,現在の栽培面積・収穫量はともに1965年当時を下まわる水準にまで減少した.この基底要因としては,韓国や中国からクリが大量に輸入されるようになったことが大きい.本論では,こうした点を確認したうえでクリ生産の減少過程ですすんだ地域分化の特徴について全国的な傾向を分析した.その結果(1)東日本にくらべて西日本のクリ生産地域における生産減少の顕著なことが明らかになった.いっぽう,(2)持続する主要産地においては低樹高栽培の景観が一般化しているという共通性が確認され,クリが果樹としての性格を強めてきていることが判明した.しかし,今日のクリ生産の状況は地域的にみると(3)生産者および実需者双方の対応等を含めた多様なとりくみが進行中で,大きな転換期にあると言える.
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