近年の土佐湾海風の変化 : 約18年前との比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
黒潮の影響を強く受け高知平野に隣接する土佐湾の水温が,局地風である海風に及ぼす影響を調べるために,ヒートアイランドの影響の小さい高知県の3か所のアメダス地点(安芸,日章,後免)を選んで,2003〜2007年の5年間の気象データ解析を行った.これらの近年の結果と約18年前(1989〜1990年)高知大学で観測したソーダデータに,その期間の安芸,後免のデータを付加して求めた過去の結果とを比較した.その結果,海風進入時刻について,近年の5年平均値の方が過去に比べ平均で約21分遅くなっていた.海風の進入速度については,近年は3.1km/hで,過去(約18年前)は2.9km/hで大差はなかった.
- 2009-04-30
著者
関連論文
- 八甲田山系におけるフェーンによる強風発生の可能性について : 2000年4月23日の事例
- 近年の土佐湾海風の変化 : 約18年前との比較
- 1998年高知豪雨における国土地理院全国GPS観測網で得られた大気遅延量変動
- ヘリコプター観測による海風後部の構造について(2)
- 内陸進行に伴う海風構造の変化
- 海風前線まわりの乱流構造
- ヘリコプター観測による海風の形態と構造について
- 高知平野における夜間冷気流の観測
- 接地境界層中の乱流微細構造に及ぼす安定度の影響
- C209 八甲田山系猿倉岳樹木被害の気象学的検証 : 2000年4月23日の事例について(大気境界層II)
- 八甲田山系猿倉岳樹木被害について
- 1994年10月4日土佐湾海上で発生した竜巻群の形態と構造
- 1994年10月4日土佐湾で発生した竜巻
- 数値モデルによる土佐湾沿岸域での冬季の海風循環についての考察
- 高知平野での海風循環についての考察
- 土佐湾沿岸部に流出する陸風と夜間冷気流の乱流構造
- 接地気層での海風前線の観測II -海風の侵入に伴う乱流統計量の変化-
- 接地気層での海風前線の観測I -海風前線の侵入時刻と前線幅について-
- 接地気層における風速鉛直成分の分布特性
- 不安定な接地気層における風速鉛直成分の歪度の半実験式
- 微風時の風の特性(1報)
- 四国上空の雲の動態と局地風との関係
- 四国上空の雲の動態と局地風との関係
- 土佐湾沿岸部で観測された夜間冷気流について
- ソーダー観測による海風フロントの Lobe/Cleft の特性
- 高知県における海風の特性
- 東日本大震災時の気象 : 主として仙台平野の場合