蛍光増白剤の移染挙動(その1)(論文編)

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概要

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本研究は,洗浄による蛍光増白布からの蛍光増白剤の脱落,洗剤から蛍光増白布・未増白布への蛍光増白剤の移染過程を分析した。蛍光増白剤の布への吸着・脱落量をホトボルト光電光度計によって,洗浄残浴への蛍光増白剤移染量を蛍光強度計,色差計等を用いて定量した。その結果,蛍光増白布は最初の洗浄で原布から蛍光増白剤が脱落し,それ以降は蛍光増白剤配合洗剤から蛍光増白剤の吸着がなされ白色度が増加する挙動を示した。また,未増白布は最初の洗浄で急激に蛍光増白剤を吸着する傾向が見られた。特に,未増白布は原布よりも約5%高い白色度を示した。また,蛍光強度計,色差計の結果から布地の白色度が低下した時,洗浄残浴の蛍光強度も低下する挙動を示した。一方,分光光度計の結果から,布地の白色度が低下した時の洗浄残浴の蛍光強度は増加を示した。
東北生活文化大学・東北生活文化大学短期大学部の論文

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