病院や診療所に勤務する助産師の専門職としての自律性 : 分娩期の実践能力および医療過誤に対する姿勢との関連
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概要
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本研究の目的は,病院や診療所に勤務する助産師の専門職としての自律性がどのような構成概念から説明されるのか明らかにすることである。また,分娩期の実践能力および医療過誤に対する姿勢との関連について,仮説を検証することである。関東地方の病院や診療所に勤務する助産師804人を対象に,自記式質問紙を用いた横断的調査を実施した。回収率は58.5%であった。自律性の測定にはNursing Activity Scale(NAS)日本語版を用いた。共分散構造分析によるモデルの検討を行ったところ,以下の示唆が得られた。1)助産師の専門職としての自律性は,「キャリアプラン」「自律性のある専門活動」「適切な薬剤の投与」「助産師-医師の連携」という4つの構成概念から説明されると考えられる。2)「分娩期のケアの実践能力」は,助産師の専門職としての自律性に影響を及ぼす要素の1つと考えられる。3)助産師の専門職としての自律性が高まることで,「医療過誤に対する姿勢」が前向きに変化することが示唆された。
著者
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