I期肺癌切除例の予後因子としてのE-カドヘリン発現

元データ 1996-07-15 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会

概要

最近11年間に切除した病理刑期I期肺癌102例について,T因子,組織型,脈管浸襲,分化度及び接着分子であるE-カドヘリン(ECD)発現を調べ,予後因子としての価値を検討した.全症例の5生率は73.1%であった.T1病例(61例)の5生率87.0%はT2症例(41例)の54.9%に比べ有意に良好(p<0.05)であった.Ly(-)群の五生率は90.0%,Ly(+)群は61.1%で有意差(p<0.05)を見た.ECD染色判定可能であった77例を発現,減弱の2群に分けると発現群(32)の5生率100%に対し,減弱群(45)は62.1%と有意に不良であった(p<0.0028).T因子にECD発現を組み合わせて5生率をみると,ECD発現T1,2症例は100%を示し,ECD減弱のT2症例は50.1%と成績不良であった.術後2年以内の再発死亡は5例あり,金例腫瘍径50mm以上のT2でECDも減弱していた.以上よりI期肺癌に関する限り,ECDの発現程度は信頼に値する予後因子と考えられた.

著者

望月 篤 聖マリアンナ医科大学呼吸器外科
横手 薫美夫 聖マリアンナ医科大学 呼吸器外科
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学病理学教室
山手 昇 聖マリアンナ医科大学第3外科・小児外科
長田 博昭 聖マリアンナ医科大学東横病院呼吸器外科
小泉 宏隆 聖マリアンナ医大第二病理
望月 篤 聖マリアンナ医大小児科
小島 宏司 聖マリアンナ医大呼吸器外科
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学附属東横病院 外科
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学附属東横病院
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学東横病院病理部
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学 消化器外科
山手 昇 聖マリアンナ医科大学 心臓血管外科
山手 昇 聖マリアンナ医科大学心臓血管外科
横手 薫美夫 聖マリアンナ医大胸部外科
長田 博昭 聖マリアンナ医科大学 呼吸器・感染症内科
小泉 宏隆 聖マリアンナ医科大学診断病理学
小泉 宏隆 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院病理部
小泉 宏隆 聖マリアンナ医科大学 産婦人科
望月 篤 聖マリアンナ医科大学東横病院外科
小島 宏司 聖マリアンナ医科大学呼吸器外科

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