生体電解物質の拡散の研究(第1報) : 塩化ナトリウム溶液中での塩化アセチルコリンの拡散定数の決定
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概要
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(1)筆者は,塩化アセチルコリンの拡散定数を,初濃度0.0181g/mlから0.0449g/mlの範囲で,また,塩効果のために0.35モルの塩化ナトリウムを添加して測定した。この場合,添加塩濃度を一定にして測定した。(2)それぞれの濃度の拡散係数は,Beckmann-Rosenbergの方法および細野-桜田の方法を用いて算出したが,k_Dの値が著じるしく大きくなった。(3)とくにBeckmann-Rosenbergの方法による濃度依存係数k_<DBR>は,初濃度の変化に対応して変化することが明らかになった。すなわち,D_C=D_0(AC√<C_0>+BC+1)で一般化でき,本実験の条件においては,D_C=D_0(225.49C√<C_0>-57.50C+1)が成立する。ただし,D_C:濃度Cに対する拡散係数,D_0:初濃度C_0の溶液の極限希薄濃度における拡散係数(拡散定数),A,B:物質によって定まる実験定数とする。
- 仙台大学の論文
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