キリシタンと儒教に関する一考察
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概要
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日本にキリスト教が伝来し、広まった、いわゆるキリシタン時代には、多くの日本人が入信した。しかし当然、日本国内で佛教や儒教との確執も大きかった。徳川幕府は日本人の道徳的な基盤として、主に朱る学が取り入れられ、多くの学者もあらわれた。私はその時代にキリスト教と儒学との出合いがどうであったか、相互の理解或は反駁について調べたいと考えた。そして実際に、儒学者である新井白石が、一七〇八年に渡来したイエズス会司祭、シドッチ神父と、さまざまな面で関わりを持ち、キリスト教の教義についても聞く機会があった。それを基に「西洋紀聞」を著わしているので、その著書を中心に、その時代のキリスト教と儒教の関わりについて、その表面に述べられた面と、白石のシドッチ神父への心情とを考え合わせながら考察した。
- 聖園学園短期大学の論文
著者
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