幼若家兎子宮ノ藥物ニ對スル感受性ニ及ボス卵巣ほるもんノ影響
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概要
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卵巣ヨリ産出スルほるもん,即チ卵巣濾胞ほるもん及ビ黄體ほるもんガ幼若子宮ノ薬物ニ對スル感受性ニ如何ナル影響ヲ及ボスモノナルヤヲ知ラント欲シ,次ノ實驗ヲ開始セリ.實驗動物ハ體重1,000-1,400gノ雌性幼若家兎ヲ使用シ,卵巣濾胞ほるもんトシテハおばほるもん(武田)ノ100國際單位水溶液ヲ用ヒ,卵巣黄體ほるもんトシテハるていのーる(鹽野)ヲ使用セリ.おばほるもんヲ實驗開始10日前ヨリ,對kg1cc1日1回10日間ニ亙リ家兎ノ耳靜脈ヨリ注射セリ.對照幼若家兎ニ於ケル子宮自働運動ハ成熟非姙家兎子宮ニ比シ不規則,振幅小,不活溌ニシテ中ニハ全ク運動ノ表レザルモノアリ.然ルニおばほるもん注射ヲ行ヘル幼若家兎子宮ニ於テハ,自働運動ハ對照ニ比シ振幅大トナリ,規則的ニシテ運動活發ナリ.子宮モ著シク急速ニ肥大ス.サレド卵巣ニハ變化ヲ見ザリキ.あどれなりん及ビぴついとりんニ對スル對照幼若家兎子宮ノ感受性ハ成熟非姙家兎子宮ニ於ケルモノニ比シ著シク低下セルモ,コレニおばほるもん注射ヲ行ヘルモノニテハ成熟非姙家兎ニ於ケル感受性ニ近附クヲ見タリ.次ニるていのーるヲ實驗開姶5日前ヨリ對kg1cc1日1回5日間家兎耳靜脈ヨリ注射セリ.幼若家兎子宮ハるていのーる注射ニヨリ早期肥大ヲ來サズ,又子宮自働運動モ對照幼若家兎子宮ニ比シ稍々不規則,不活溌トナレリ.あどれなりん及ビぴついとりんニ對スル感受.性ハ對照幼若家兎ニ於ケルヨリモ不良ニシテ,殊ニぴついとりんニ對シテハ反應表レズ,唯一例逆ニ抑制作用ノ表レタルヲ見タリ.
- 京都府立医科大学の論文
著者
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